子どもの日本語力をきたえる
- studiosnz
- 2006年9月11日
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2006.09.11(Mon)

子どもの日本語力をきたえる(斎藤 孝)文藝春秋(900円+税) 『声に出して読む日本語』で一世を風靡した斎藤氏の著作。帯には「日本語力が低い子どもは、文章だけでなく、コミュニケーションにおいても理解力が低い。子どもがこの先、どれだけのハードルを乗り越えていけるかは、日本語力の高さによって決まるといっても過言ではない。」とあります。 『こどもは、すごいものと「出会い」たがっている。』『重要なことは、一つの文章や一冊の本をめぐって、親子で会話するということ』ということで、名分との出会いを推奨している斎藤氏。NHKの「にほんごであそぼ」の監修もされているので、斉藤氏の名文世界に触れた方も多いのではないでしょうか。教室に来るこどもたちも、「じゅげむ」や「ややこしや」「でんでんむしむし」を唱えていることがあります。 これまでSTUDIO.Sでも、過去の名作の冒頭を暗誦したり、視写したりする授業をしてきました。『坊ちゃん』『羅生門』『高瀬舟』『平家物語』『枕草子』『奥の細道』などです。俳句や短歌を鑑賞する授業もありました。 思い起こせば、札幌の教員時代にも『山のあなたの空とおく』なんて暗誦をしていました。「フランスの小学生は、自国の偉大な詩人達の作品を暗誦する」という話を聞いて始めた事でした。自分自身が大学生の時に、奈良の道を歩いている時に無性に詩を口ずさみたくなり、しかし口ずさむべき詩が浮かんでこないという悲しい体験をしたことも、暗誦指導に関心を持ったきっかけの一つです。 話がそれましたが、本書には斎藤氏が主宰している斎藤メソッドの実践例も載っています。教室に持ち込んで追試してみたいものもあります。さて、教室の反応はいかに?
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