母語とは何か
- studiosnz
- 2006年8月23日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年2月1日
2006.08.23(Wed)

では、母語とはなんでしょう?
文字通り母なる言語です。
いや、これではちょっと説明になっていませんね。
ある人が幼児期に周囲の大人たち(特に母親)が話すのを聞いて最初に自然に身につけた言語。
これはgooのオンライン国語辞書で調べたものです。三省堂の大辞林です。
Wikipediaではこうなります。
母語(ぼご)は、幼児が最初に覚える言語。第一言語とも。日本語では、国を入れて母国語ということが多いが、言語は必ずしも国家と結びつくものではない。例えばフィリピンで母語として使われる言語は172あるが、公用語は英語とフィリピノ語の二つである。
フィリピンの母語の数はすごいですね!
驚きました。
それはさておき。
人間は思考する際に母語を使用するといわれています。
つまり、考える時に使用している言語が母語になりますね。そして、母語によって自分の価値観を明確にするとも言われています。ですから、日本語で考える人は、日本語の価値観を受け入れて日本文化を持った人といえるわけです。
母語は、単に言葉としてではなく、その背景にある文化や歴史、価値観とも無縁ではないのです。
バイリンガル教育についての文章を読んでいると、この母語の大切さが繰り返し登場します。
母語は木で言うと幹なのです。
幹がしっかりしていなければ、枝葉も貧弱になってしまいます。
そうなると、海外で子育てをしている多くの方が危惧するセミリンガルと言う状態になってしまうこともあるそうです。
これは、母語が確立できなかったために、どの言語でも抽象的で深い思索ができない状態をさすそうです。
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