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聴覚で捉える日本語1


2006.08.27(Sun)


毎日の生活の中で、子供たちが耳にする言葉は、英語と日本語、どちらが多いですか?日常生活に支障ない英語力を身につけるには、英語との接触が5000時間程度必要だそうです。ということは、日本語でも同じことがいえるのではないでしょうか?つまり、日常生活に支障ない日本語力を身につけるには、日本語との接触が5000時間程度必要だと。

その接触の方法の一つとして聴覚・耳で日本語を聞くというのが今回のテーマです。


フランスの耳鼻科医アルフレッド・トマティス氏は、「人間は聞き取れる音しか発音できない」と言っています。言語は、それぞれ周波数が異なるそうです。日本語と英語も違います。人間は、子供のころはすべての言語の周波数を聞きとる事ができ、次第にいつも聞いている周波数しか聞き取れなくなっていくそうです。小さい頃から日本語を聞くことによって、日本語の耳が作られていきます。これは、生活言語を獲得する上では大変重要な事だと考えています。

では、日常生活の中で、無意識のうちに耳に入ってくる日本語をどうやって確保すればよいでしょうか。


まず、一番便利な道具はなんといってもテレビ・ビデオだと思います。最近ニュージーランドでもNHKが受信されるようになりました。子ども向けの番組を見せていると言う方も多いでしょう。歌や、踊り、手遊びなどは、子供もすぐに覚えて真似をします。繰り返し流れる決まり言葉などもすぐに覚えるようです。

日本から送られてきたビデオも同じ効果があります。番組のテーマソングなどは、鼻歌となって歌われる事も多いようです。

ここで大切な事は言葉の習得はインターアクティブ(相互に関わり合う)であることが重要ということです。ただ単に流しっぱなし、見させっぱなしにしても、あまり効果はないようです。上記したように、歌・踊り・手遊びというような活動を、テレビやビデオに合わせてできるものが良いと思います。ストーリー性のあるアニメーション番組などでしたら、「登場人物の中でだれが好き?」(本人の主観を聞く質問)とか、「次はどうなるんだろうね?」(続きのストーリーを予測・想像)というような質問をしてはいかがでしょう。「どこが面白かった?」という質問は、子供たちにはあまり人気がありません。説明するのが難しいようです。

 
 
 

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