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Individual Oralの練習(2021年May)

  • 執筆者の写真: STUDIO.S日本語教室
    STUDIO.S日本語教室
  • 2022年3月20日
  • 読了時間: 2分


2022年はMayもNovも試験はPaper1のみです。ただし、Individual OralもSSSTの生徒さんは外部評価になります。学校にクラスがある場合はインターナルで評価されるのですが、SSSTの生徒さんは音声データをIBOに送って外部評価してもらうのです。


SSSTのIOは、15分間口頭で発表します。

持ち込めるのは、10項目のブレットポイントを箇条書きにしたメモ。

これは、IBの指定用紙があり、サイズはA4の紙1枚です。

取り上げる2つの作品の抜粋部分のコピーも用意します。

こちらはだいたい40行以内にしましょう。

抜粋部分には、基本的に書き込みはNGです。

行数は5、10、という具合に入れておきます。

これらを事前に準備して、途中で録音を留めることなく発表します。


新しい形になったIOは、翻訳作品から1作品、日本文学から1作品選ぶようになりました。

生徒さん自身が選んだグローバルイシューを、2つの作品の分析を通して話していきます。


この「グローバルイシュー」が、なかなかに難しいですね。

2021年Mayの生徒さんは『マイケルK.』と『沈黙』をとりあげ、グローバルイシュー「衝突する価値観」について発表しました。それぞれの作品内で、主人公たちは信念をいかに追及しているか、信念が個人やコミュニティをいかに形作るか、そして信念が衝突した時に生まれる緊張状態についても探求していきました。


『マイケルK.』では、善意からの慈善を施そうとする側⇔施される側、人々をラベリングしてキャンプに入れようとする側(体制・国家・権力)⇔キャンプに入れられる側という対立する立場を通して、衝突する価値観を読み解いていきました。


『沈黙』では、キチジローとロドリゴの信仰心という信念の対立、ロドリゴと神の対話についての衝突という2点について掘り下げました。


原稿を作成し、声に出して読みながら何度も修正をしていきます。SSSTの生徒さんのIOは、音声データと抜粋文コピーのみがチェッカーに送られるので、耳で聞いて理解できるかどうかの確認が大切です。

IBでは、原稿をすべて暗記し再生するだけの発表を求めているわけではありません。時間内に収めたい、自分が考えたことをすべて出し切りたいと思いすぎると、ついつい早口になり聞き取りにくくなってしまいます。聞いてもらうこと、チェックしてもらうことを忘れずにIOの練習をしてくださいね。

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